各民家に設置する端末固定パネルの作成①

本プロジェクトでは,離島での大規模災害発生時,本土からの支援が本格化するまでに安否情報(公共施設,各家庭)やインフラ情報(道路,橋,ダムなど)を早急に収集できるシステムを構築する緊急通信網の確立を目標としています.

システムのイメージ

 

今回の実証実験では,山口県周防大島町のお店や民家に安否情報等各種情報を収集するためのスイッチボックスを室内に,通信を行うための無線機器を室外に設置させていただきます.

室内のスイッチボックスと室外の無線機器を接続するために,我々は「窓」を活用することにしました.窓のサッシに木製の固定パネルをはめ込み,固定パネルの裏表にスイッチボックスと無線機器を取りつける方法を考案しました.

 

そこでプロの建築士の方にお話を伺うために,瀬戸内無線局メンバー1人と専攻科生3名で周防大島町三浦にある有限会社吉兼木工所を訪問しました.

有限会社 吉兼木工所

吉兼木工所の代表取締役である吉兼健一さんに端末固定パネルの作成を全面協力していただけることになりました.

端末固定パネルの作成に関する助言や加工時に使用させていただく機械の使用方法・注意事項についてのお話を伺いました.

話し合いの様子1
話し合いの様子2

プロの助言もいただき,想像していたものが実際に形になってきたので更にやる気が出てきました.取り付けやすく安全な端末固定パネルになるようにしっかり検討を重ねます.

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